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高校に着くといつもは殺風景な正門に入学式と書かれた板が立てかけてある。
桜の花が綺麗に咲き、風が通るたびに音を奏でている。
「おはよう。」
「おはようございます。会長。」
彼はここ鳳栄高校の生徒会会長、[佐久田 力]性格はとにかくきっちりしていて真面目な方。勉強はもちろんの事容姿も整っていらっしゃる。
「夏希さん、今日の挨拶頑張って下さいね。私は今から桜庭高校との球技大会の会議が入っているので。」
「お任せ下さい。同行出来ず残念です。よろしくお願いします。」
ピーンポ-ンパ-ンポ-ン
『杉崎副会長、杉崎副会長、校長がお呼びです。至急式典アリーナまでお願いします。』
ピーンポ-ンパーンポ-ン
「あ、それでは会長、失礼します。」
夏希は軽く会釈をした。
「うん、頑張ってね。」
会長と別れて私は式典アリーナに急いで向かった。
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