9人が本棚に入れています
本棚に追加
「おはよー、二人ともっ!」
呆然としている好きな人と心友に、朝の挨拶。
「ちょ、優香?」
「お前、騙したな!?」
当然のように二人は何も訳が分かってない。
だってあたしが仕組んだんだし。
二人が…一緒に行けるように。
「これから二人で学校行ってね!
…じゃ、あたしは行くから」
「は!?」
「優香!何言って…」
「いいから!!
…それと…」
あたしは美咲に気づかれないように、軽く祐樹に耳打ちする。
「がんばって」
これくらいしか出来ないけど。これで、ちょっとは二人の距離が縮まればいいなぁ……。
―――辛い。
考えとは反対に、心は素直で…。
私の心は、痛かった。
最初のコメントを投稿しよう!