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―――そして、あっという間に昼休みに突入。
「優香?告白…どうだったの?」
「むー…。振られてしまいました!」
「えぇ!?」
声を上げて目を見開くあたしの心友、美咲。
美咲の事は、祐樹と同じくらい大好きなんだ。だって心友なんだもん。
けど…。
今の美咲は…ちょっと怖い。いつもはおしとやかで可愛いのに。
「振られたって…何でそんな元気なの?」
そう言われましても。
「だって、まだチャンスあるし。好きな人居るって言っても、振りむかせてみせるもん!」
あたしが自信たっぷりに笑ってみせると、美咲はほっとした様子。
「……じゃあ、元気なんだね?よかった」
「ふふ~、ありがと!心配してくれて!でも、あたしだよ?そのくらいで落ち込まないって!」
にかっ☆って笑ってピース。
だって本当に大丈夫なんだもん。なんか、振られたけど頑張れる気がする。
よーし、もっともっとアタックしちゃうぞー!
「がんばれ、優香っ」
「もちろん!じゃ、行ってきます~」
敬礼をしてみせて、あたしは教室を出る。
うん、なんか元気100倍だ。美咲のおかげかも。
まぁ、あたしは最初からうるさいくらい元気なのかもだけどね。
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