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という訳で。 あたしは、だぁーいスキな祐樹の元へ向かった。 祐樹は隣の隣のクラスだからすぐに見つけた。 まぁ、隣のクラスじゃなくてもすぐ分かると思うけど。だって、好きな人の姿って、何故か分かっちゃうものだよね? 「祐樹ー!来たよ!」 「……来たよ!じゃねーよ!つか、あんた誰?」 「なっ……酷っ!」 悲しすぎる。好きな人が自分の名前すら知らないなんて…! 「酷い…っていうかさ、俺あんたにいきなり告白されたけど、名前知らなかったし」 「あ、あたしは知ってた!だって助けてくれたもん」 そう。知ってる。 って言っても、高校に入学してからだけど。 好きになったのも、知ったと同時に。 あたしは、祐樹に命を救われたんだ…。
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