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「何だ?何か期待してたのか?」
そう言う巴が妖艶過ぎて優壱はカァァアと顔を真っ赤にした。
「しっしてません!!」
「じゃあ何で顔赤くしてんだよ
何想像したんだ?お前」
「巴さん!!」
巴はクスクスと笑いながら出て行こうとし足を止める。
「そう言えば智里の奴が雪斗が負けたから敵を取りたいとやらでやっきになってる」
「敵って……」
「いつも以上に周りが見えなくなるだろうから目を光らせてろ」
「りょっ了解しました?」
巴はそう言い、スタッフルームから出て行った。
あまり智里と話したことのない優壱だが、智里が雪斗をどれだけ敬愛しているかは知っている。
雪斗と話している時の智里はなんだか犬みたいだ。
たまに犬耳と尻尾が見える気がする。
「さて、そろそろ仕事に移るか」
優壱がカタンと立ち上がる同時に誰かがスタッフルームに入って来た。
「あ……優壱さん」
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