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「イカサマだって認めろ
まだ死にたかねぇだろ?」
組長はニヤリと笑う。
そんな彼の背後で声がした。
「どうやって殺すって?」
「見て分かんねえのか!!」
組長が怒鳴りながら振り返ろうとした時、カッと手に痛みと共に衝撃を感じた。
何かが宙を舞い、後ろに居た相手の手にそれが届く。
組長は自分の手を覗いた。
先程まであった拳銃が……ない。
「もう一度お聞きします
どうやって殺すんですか?」
相手は組長が持っていた拳銃をちらつかせながらそう問いかけた。
挑発じみた相手の言葉に組長はキレた。
「チャカがなくたって殺せんだよ!!!」
組長は続いて懐からナイフを取り出した。
しかし、その直後腕を掴まれた。
邪魔だと振り払おうとしたが、腕はビクともしない。
どんな大男が相手だと目を向ければそこに居たのは大男などではなかった。
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