賭け

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俯いたまま言う優壱を見た巴はこう言い放った。 「あの程度の事でブチギレるようなクソガキなんざ、ここにはいらねーんだよ サッサと消えろ」 巴はカタンと音をたてて立ち上がる。 「まっ待ってください!」 優壱も慌てて立ち上がった。 「俺の足元にも及ばねーテメーじゃどのみちやっていけねぇ 失せろ」 巴の鋭い眼孔にも怯まず、優壱は言い返す。 「なら、賭けをしませんか?」 「あ?」 「巴さん。あなたに喧嘩を申し込みます それで俺が勝ったら俺の事を認めてください 負けたら巴さんの言うことを何でもききます」 「ほう」 巴は愉快そうに口元を緩めた。 「俺に勝つ自信があるようだな いいだろう。その喧嘩買った 俺が勝ったら……そうだな…… お前を抱かせろ」
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