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「…………はい?」
巴の言葉の意味を理解出来なかった優壱は聞き返す。
「お前を抱かせろって言ったんだ」
「いや……あの……俺、男なんですが……」
「まだまだガキだな。男同士のヤリ方も知らねえのか」
巴ははぁとため息をついた。
「まぁいい。そういう事についても俺が勝った後存分に教えてやる」
巴は小さな笑みを残し、その場を去った。
優壱は大変なことをしでかした気がしてならなかった。
そして冒頭に戻る。
「約束忘れてないだろうな」
「忘れてません。男同士の約束ですから」
「それならいい。ほらいつでもかかってこい」
巴は挑発するようにノーガードでポケットに手を突っ込んだまま言い放った。
優壱は言われた通り前に出た。
だが、その直後一瞬意識が飛んだ。
後ろに吹き飛んだ時、どうにか踏みとどまるが、何が起きたのか分からなかった。
顎辺りから脳髄に訴える鈍い痛み。
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