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そして救急車がサイレンを鳴らし、走り出す。
女性が横たわる担架のとなりで慌ただしく救急団員が意識の回復等の応急処置を施している。
その横で1人座る自分。
自分はあの場所で一体何をしていたのか?
この女性とは知り合いか何かなのか?
自分の中で自問自答を繰り返すが、キリがない。
最終的な答えは…『わからない』
救急団員に名前を聞かれるが、わからないとしか答えなかった。
いや、わからないとしか答えられなかったんだ。
自分の事が全く分からないこの世界で生きていかなければならない不安に押し潰されそうな気さえしていたんだ。
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