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自分も救急団員に応急処置をしてもらう。
大した怪我ではないはずなのだがな…。
そんな事を考えながら、病院へと向かう救急車で今の状況の整理をしていた。
神ヶ崎公園丘。
女性。
自分。
何があったのだろうか…
「…ッ!」
激しい頭痛と吐き気が襲ってくる。
異常なまでの頭痛。
(頭が割れそうだ。)
思わず頭を抱える。
声にならない程の痛み。
救急団員が気付いて声をかけてきた。
「大丈夫ですか?」
「頭が…痛い…。」
「どんな痛みですか?」
「鋭い、ズキズキする様な痛み…です…。」
「わかりました。
もう少しで病院に着きますから、もう少し我慢してくださいね。」
救急団員の声が頭の中で響き、複数の声に聞こえる。
「あれ…?
視界が…歪む…?」
視界が歪み、意識が遠くなる。
………
……
…
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