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「ほ、ほらこれ!見てみろよ!」
ダイキが開いた雑誌の特集ページには、僕達が住む町、桜町の特集が載っていた
「観光雑誌か?どれどれ……桜町、冬のデートスポット……」
「どや!」
文字通りのドヤ顔をかましてくる
うぜえ……
「これがどうしたんだよ?」
「行ってみたいと思わないか?このデートスポットに」
ダイキは、やたらと興奮している様子だ
鼻息が荒い
「行きたくないわけじゃないけど……ダイキと?」
「ちげえよ、馬鹿かお前は。女の子とに決まってるだろ!?」
この言葉で、僕の人生の中でも一番熱いであろう冬が始まることを、その時は知るよしもなかった……
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