序章

5/5
前へ
/30ページ
次へ
「ほ、ほらこれ!見てみろよ!」 ダイキが開いた雑誌の特集ページには、僕達が住む町、桜町の特集が載っていた 「観光雑誌か?どれどれ……桜町、冬のデートスポット……」 「どや!」 文字通りのドヤ顔をかましてくる うぜえ…… 「これがどうしたんだよ?」 「行ってみたいと思わないか?このデートスポットに」 ダイキは、やたらと興奮している様子だ 鼻息が荒い 「行きたくないわけじゃないけど……ダイキと?」 「ちげえよ、馬鹿かお前は。女の子とに決まってるだろ!?」 この言葉で、僕の人生の中でも一番熱いであろう冬が始まることを、その時は知るよしもなかった……
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加