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全てのムカデが動きを止めた頃、無秩序な斬撃もまた収まりはじめたようだ。
時折、下生えの雑草や土が跳ね飛んでいたのがいつの間にかなくなっていた。
「師匠、何を?」
「嬢ちゃんが後頼むって言ってただろうが」
回転する文字盤
「用意」
砕け散る
「残った」
現れる武器
選ばれたのは先のと同じ「縄苦無」
一振りで苦無を最高速まで加速させると、そのまま頭上に回転させる。
軌跡をなぞり、虚空に浮かぶ炎。
表れた炎を増幅させるかのように、苦無を数回転させた後、師匠は一気にそれを振り下ろした。
炎が矢のように飛ぶ。
ムカデたちの屍を越えてその少し先の地面に突きささる。
とたんに、爆ぜるかのように火が飛び散った。
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