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「気持ち良さそうに喋ってるトコわりぃんだけどよ、お前にはもう死んでもらうぜ」
ガラ師匠がさらに苦無の軌道を変えた。
身体の周囲を大きく払うように伸ばした腕ごとロープを旋回する。
だけどそれは二周目に入ることなくそのまま蹲る三本松ススムの頭頂へと叩き込まれた。
苦無が激突した瞬間に炎が爆ぜる。
休むことなく続けてもうひと旋回。
だがさすがに三度目は敵も飛び退いた。
人間離れした跳躍力を見せ大きく距離をとる。
「まったく第一世代、いや野生種は礼儀もなっていませんね。人が喋ってる時に攻撃を仕掛けるとは何と愚劣で野蛮な……おぶっ!」
ガラ師匠の撃ち放った炎の矢がまた顔面を直撃した。
「学ばねぇな。油断しすぎだろ」
ガラ師匠が呆れた声で言う。
どうやらからかうつもりではなく心底呆れてるみたいだ。
「学ばないのはアナタの方です。先程からのあなたの攻撃、どれひとつとして私には効いていませんよ」
ススムが怯んでいた体勢から元に戻ると、ありもしない埃を払う仕草で肩の辺りを払って見せる。
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