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――していたのは2、3秒ぐらいか。
気がつくと、すぐ側に立った少女が冷徹な瞳で見下ろしながら鞭を振り上げていた。
Mっ気があるヤツなら堪らない光景なんだろうけど、生憎オレにその趣味はない。
「鞭撃(むっつ)」
少女が言うのとオレが転がるのと鞭が降り下ろされるのは同時だった。
凄まじい衝撃音。
爆発的な気流の乱れ。
少女の攻撃は地面をえぐり、大量の草と土を乱舞させた。
紙一重で回避するも、やっぱりオレは眼を開けてられない。
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