月明かり照らす雪降る都で

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「がっ……!?」 先頭を走っていた短髪の男は他の男たち同様、何が起きたのか分からず、地に倒れ伏したままどうにか首だけを持ち上げる。 目の前には、無表情で白刃を突き付ける三葉の姿。 「このまま放っておいても死ぬだけだろうけど……万が一生き残ったら面倒くさいからね。報復とか」 「ひっ、待っ…」 「待たない」 男に耳を貸すことなく斬り、血飛沫が路地を赤く濡らす。
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