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?「本当に好きなのです!
どうして分かっていただけないの?」
太(ずいぶんでっけー声で告白すんのなー…って)
ちょうど角を曲がった人気の無い場所に、黒髪ロングの美人と金髪アシメの無表情野郎。
太「空!?」
空「あ、」
?「あら、空様と同じバンドの…
確か太陽様でいらしたかしら?」
太「あ?
そうだけど、お前、空なんかに告白して、随分の物好きだな。」
?「レディに向かってお前とは失礼ですのよ。
わたくし、神楽坂家の一人娘、神楽坂凛と申しますわ。」
神楽坂?
あー、あのすげぇでっけぇ家の娘か。
太「あー。
じゃあ凛ちゃん。
君はなんで空に告白を?」
凛「理由などございませんわ。
好きになれば告白。後悔はしたくありませんの。」
太「なんで好きになったの?」
凛「んー、顔?」
太「…空、行こう。」
無性にイラついた。
こいつはきっと、空が無感情なことも、空の好きな色も、
空が好きな曲も、何にも知らないんだろう。
それなのに、見た目だけで決めるこいつに、無性にイラついた。
空「え、うん」
凛「ちょっと、まだ終わって…」
太「見た目でしか人を判断できない奴が恋愛なんてすんな!」
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