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「それくらい知ってるわよ、それより着物どうする?良かったら知紗兎さん貰ってくれない?」
「えっ!いいんですか?」
「えぇ、家の旦那太っちゃってね~。その着物着れないのよ」
「だから貰っちゃって」と、顧問はケラケラと笑った。
「あ、ありがとうございます!」
知紗兎は顧問に深々と礼をした。
余談だが、茶道部は文化祭で着物を着てお手前を披露するという伝統の決まりがある。
大抵の部員は、親や親戚に借りたりするが、知紗兎には今のところそういった伝はない。
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