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夜・駅
真はレッスンの帰りに、大雨の影響で電車が止まり、家に帰れずに困っていた。
「はぁ~、当分電車も動きそうにないし、これじゃあ帰れないや…」
そこに同じくレッスンを終えた美希が真に気づく。
「あれ?真くん?」
「あ、あ~、美希か、今電車が止まって帰れないんだよ…」
「だったらミキの家に泊まればいいの!」
「え!?そんな悪いよ、親とかにも迷惑かけるだろうし」
「ミキのパパもママも今晩はいないし、第一真くん帰れないんでしょ?」
「たしかに…なら、お願いしてもいいかな?」
「もちろんなの~!」
星井家
「さあ、入って!」
嬉しそうに美希が家のドアを開ける。
「お邪魔します…」
真は少し緊張しながらも、家に入った。
「真くん、服がびしょびしょなの~!」
美希に言われ真は気づいた。
「あ、ホントだ…」
すると美希は真の服の裾を掴み、こう言った。
「真くんの服はミキが脱がしてあげるの!」
真は驚き、掴まれた美希の手を離そうとした。
「いいよ!自分で脱ぐから!」
「そんな事言わずに!」
「いいって!…うわぁ!」ドーンと美希が真に抱き着く形で二人は倒れこんだ。
「ミ、美希、大丈夫?」
「大丈夫だよ…」
と言いながら、美希は真の服のボタンをゆっくりと外していく。
「あ、はぁ…美希…風邪ひいちゃうよ…」
「平気だもん。真くんはミキが体の芯から温めてあげる♪」
次第に真の顔に美希の顔が近いていき、真の顔に吐息がかかる。
「いいでしょ?もう真くんは美希のだよ♪」
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