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とあるステージ会場
真はライブのリハーサルの為、会場に来ていた。
「他に誰か会場入りしているのかな…」
すると裏から声が聞こえた。
「真ちゃ~ん!」
声の主はあずさである。
「あれ?あずささん!」
「あら~、ちょうどよかったわ~♪今からちょっと手伝って欲しいことがあって~」
なぜか、その日のあずさの目線は挑発的で、その上、谷間の大きく開いた衣装を来ている途中らしく、そのラインが微かに入ってくるステージのライトに照らされて、やけに色っぽく見えて真は何だか不思議な感覚になった。
「で、あずささん。手伝って欲しい事って…」
何故か少し真は緊張してきた。ステージや仕事とも違う、胸に感じる緊張だ。
「真ちゃんには、この衣装の腰のベルトを後ろで巻いて欲しいの♪お願いしてもいいかしら?」
「は、はい!」
恐る恐る真はあずさのベルトを持った。
「そのベルトをギュッってやって巻いてくれればいいからね♪」
「こ、こうですか?」
ちょっと真が引っ張っるとあずさは
「あ、あぁん♪」
と少しわざとらしく声を上げた。この部屋の扉は少し開いているが外からは見えないのでそんな声がしようものなら、変な誤解をされかねない。
「あ、あずささん!?」
「はぁ、はぁ、気にしないで♪」
あずさは少し嬉しそうに、困る真の顔を見ている。
「うっ、あっ、やぁん!」
「あ、あずささ~ん…」
真はその声を聞く度に、体が熱くなって、心臓の高鳴りが止まらない。
「あぁぁぁん♪」
最後の一締めであずさは気持ちよさそうな顔をして一瞬体を揺らした。真はもう気が狂いそうだった。
「ありがとね、真ちゃん…それと…」
いきなりあずさは真に抱き着き、耳元で囁いた。
「真ちゃんがあまりにも可愛すぎるからちょっとからかってみたの。ごめんなさいね、ふふっ♪」
「あずs…!?」
何か言おうとした真の口にあずさは人差し指を当てて。
「何も言わないの」
と目線で伝えている様に思えた。そしてそのあと真の頬にキスをして、あずさは部屋から出て行った。
真は頬に付いたルージュ、そして柔らかい唇の感覚になにか優しいものを感じていた…
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