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「ショートホームルーム始める時間だから早く入れよ」
「「はーい」」
あたしと寛人は昨日決めた席に座った。
入学後すぐの席は特に先生たちに決められていないみたいで、自分たちで決めたんだ。
だからあたしと寛人は隣の席なんだ。
「んじゃ挨拶するか。委員長は…まだ決めてないから、とりあえず浪川大地!まかせるわ」
「わかりました」
浪川大地と呼ばれた男子は、「起立、気を付け、礼」と言い、号令をかけた。
そういえばさっき「ここって3組?」とあたしが聞いた男子だ。
たしか学年首席で、昨日の入学式で喋ってた気がする。
よく見たら…結構きれいな顔してるな。
短髪の黒髪に切れ長のクールな目、吸い込まれそうなほど真っ黒で、きれいな瞳によく映える青い太縁の四角いメガネが、さらに本人をきわ立たせている。
秀才っぽい、真面目な顔だ。
きっとスポーツもよくできるんだろうなぁ…
―――
――――――
いつの間にやら6時間の授業を終えていて、今は7時間目のロングホームルームになっていた。
今日のロングホームルームでは、役員を決めるって朝のショートホームルームで言ってたらしい。
その話、ボーッとしてて聞いてなかったんだよな…
つか、あたし今日ボーッとしすぎだろ。
"いつのまにか"ってことが多いわ!
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