第1章

17/17
前へ
/17ページ
次へ
―― ―――― 「でね、あたしと寛人は体育委員なれたんだ!」 「やったじゃん!体育委員が一番充実してるからね、櫻ノ宮は」 「でも寛人が体育委員やるとはなぁー…意外だな」 「意外で悪かったな」 今は部活も終わり、いつもの4人で帰ろうとしているところ。 京にぃとお姉ちゃんも体育委員になったらしい。 2人がいるなら尚更楽しめそう! もうすぐ校門を出る、というところで誰かが近付いてきた。 よくみると、お姉ちゃんの彼氏―――雪平翔哉(ユキヒラショウヤ)だった。 「あっ、翔哉くんだー。久しぶりだね」 「よ、椎奈ちゃん。元気にしてた?」 「うん、してたしてた。 今日からお姉ちゃんと一緒に帰るんだ?」 「まぁね。 ってわけで、お姉ちゃん貰っていきまーす」 翔哉くんはお姉ちゃんを抱き寄せた。 「…相変わらずラブラブだね」 「そんな分かりきったこと言うなって!じゃあな!」 「バイバイ、みんな」 2人は指を絡ませる、いわゆる恋人つなぎをして、別ルートから帰っていった。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加