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「そういえば、寛人としいちゃんはいつ入部するの?」
京にぃに聞かれて、あたしと寛人は「「明日にでも!」と答えた。
「2人だったら即戦力になるもんねー。早くチームになじんだ方がいいよ」とお姉ちゃんがうなずく。
実は京にぃもずっとバスケをやっている。
お姉ちゃんはマネージャーだ。
あたしたちがここまで仲良くやってきているのは、バスケがあったというのもあるかもしれない。
「あのさあのさっ、一応パーティーなんだからジュースとスナック菓子だけじゃなくて、ケーキとか買いに行かね?」
甘い物が大好きな寛人が、『どうしても食べたい』という顔をする。
「そういうと思って…じゃーん!ケーキ焼いてきたんだ」
いつの間にか大きな箱を取り出すお姉ちゃん。
開けてみると、ホールのショートケーキが入っていて、真ん中には"入学・進級おめでとう"と書かれた板チョコが乗っていた。
「「「おぉー!!」」」
こんなにすごいケーキ、いつ作ってたんだろ…
「俺が切り分けるよ」
そう言って京にぃは、ケーキを持って台所に向かっていった。
「あっ。あたしも手伝うよ!」
あたしは、京にぃの後に続いて台所へと向かった。
――
――――
「千香の作るお菓子、いつも綺麗でおいしいよな」
「もう趣味の域を超えるレベルだよね」
お菓子を見るなり、毎回のごとく京にぃはお姉ちゃんの料理の腕を褒めるけど、あたしは京にぃだって料理上手だと思う。
正直言うと、うちのお母さんよりおいしいんだよなー…
なんてお母さんに言うと、いつも怒られる。
『そんなに京介くんの料理がいいなら東雲家の子になりなさい!』だってさ。
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