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─2009年12月2日─
12月の身を裂くような空気が浅い眠りからオレを連れ出した。
目覚めたオレは見覚えのない空間にいた。
というか全体が薄い黄緑のドーム状の広場などに見覚えのある人がいるのなら是非出てきてもらいたい。
「君も気付いたらここに来てたのかい?」
声がしたほうを振り向くと初老の男性が立っていた。
人を見た目で判断するなと言うが、薄汚れた茶色のジャケットに破けたジーンズ、果てには伸ばし放題になっている髭を見れば、まともな生活を送れていないことを察するのは難しくない。
オレはホームレスかなにかなのだろうと判断した。
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