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「な、何だ!?」
「いったい…どうした、の?」
鱗を逆立たせながら、攻撃体制に入っているドラゴン。
「皆!!構えろ!!!」
「(どうして、なんで、こんなことに…)」
いつもの優しい彼からは考えられないような姿がそこにあった。
悔やんでも悔やみきれない思いを駆け巡らせる。
―視界が眩む―
―なにも見えない―
暗くなっていく視界の中で最後に見たのは、
鋭い牙を向けながら、こっちに向かってくる彼の姿だけだった。
―ごめんなさい―
―今の私じゃあなたを助けれないの―
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