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第一章《過去》
◇町外れの花畑にて◇
「・・・でね、私この後が好きなの」
ふかふかの地面にちょこんと座り込み、相手に向かって
小説の内容を、一生懸命説明するリシェル。
それを、黙って見つめている大きな・・・ドラゴンの影。
彼らは決して人と親しむことはない。
何十年もの間、人間と戦争を繰り返してきたのだから。
その始まりは誰一人として知らない。
そして、この二人はその終わりを知るものなのかもしれない。
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