第一章《過去》

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「ぁ…そうだ、はやく、はやく逃げて!!」 唖然としていたのもつかの間で すぐに正気を取り戻し、彼に向かって叫ぶ……が (もうだめだよ、リシェル) 「ぇ…大丈夫!!まだ間に合うよ!お願い、逃げて!!」 首をちいさく左右に振ると、こう言った。 (今私が逃げたところで君とはもう会えなくなるんだから…行く意味なんてないんだよ) 「どうして」
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