ノリコノリコの第一法則

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法子が教室に入るやいなや 「え、何、うちのクラス転校生いんのかよ!!」 っていう大声が聞こえた 声のするほうをチラっとみると、椅子に踏ん反り返って頭の後ろで手を組んでる偉そうな男子だった。 田舎臭いなぁ なんて法子は思っても顔には出さず、飯田先生の後についていった。 教卓の横で止まるようジェスチャーされたので、法子はそこで前を向いた。 改めて教室を一望すると、何ともまぁ田舎っぽさが滲み出ていること。 生徒の何人かが後ろで騒いでるわ、遊んでるわ、で 新学期早々からこんな態度とるとか変な学校に来てしまった なんて思った法子は珍しく顔に出したもんだから先生に心配された。 「小林さん、どうかした?」 先生も先生で後ろの子を注意する気はないらしい。 「あ、いえ何でもないです。」 法子は先生に促されるまま、出身と名前を名乗り、言われた席に座った。 自己紹介は緊張のせいで上手く言えなかった。
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