法子と則子

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則子は生徒指導室だと案内された資料室の椅子に座っていた。 別段することもなく、ただぼぅっと朝日に照らされていた。 するとパタパタとスリッパで廊下を徘徊する音が聞こえて、思い出した。 そういえばあのハゲた先生、転校生がもう一人いるっつってたか?? 黒く伸ばした前髪を弄りながら考えていると 今度はドタドタと走る音がした なんとなく、さっきのハゲた先生だっていうことはわかった。 外で短い会話が聞こえたが 内容までは聞き取れない。 ふぁぁぁあ 大きく欠伸をすると ガラッとドアが開いた。
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