法子と則子

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よかった変な人じゃなさそう 法子は安堵し、顔が綻んだ。 少し潤んだ目でニッコリ笑うと 則子も釣られてわらうのだった。 「北村さんは、千葉は初めてなの??」 「ううん。小学4年生まですぐ近くの南花ヶ崎に住んでたから、結構地元っ子よ。小林さんも??」 「ううん、私は横浜から名古屋に引っ越して、また横浜に戻って、ここだから。近所のこともまだ全然で。」 窓から差し込む陽射しに照らされて二人は自分の話しをした。 20分くらいたっただろうか。 体育館から校歌が聞こえてきた。 新しい校歌を二人は静かに聞いていた。 しかし、 「あまり、好きじゃないわ。」 法子の気にはそぐわなかった。 「小林さんも?」 則子も同じだった。 お互いに ここがダメだ この歌詞は意味不だ と、批判して盛り上がった。
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