雨が運んできてくれた私の恋

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帰り道にて。

気まずい。非常に気まずい…。
お互いの歩調を合わせながら、傘にあたる雨の鬱陶しい騒音を聞きながら、かれこれ数分無言だった。

何か話さないと…。

「ねぇ、尊って何が好き？」

「何がって何？」

「ほら、食べ物とかさ、教科とか、あっ好きな人でもいいよ、噂流してあげるから(笑)」

「噂流して恥かくの山下だぞ？(笑)」

「はぁ？意味分かんない(笑)」