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雅「…誰にすれってんだよ…」
学校の廊下を歩きながらはぁっと溜め息を吐き小さく呟く。
「なぁにがっ?」
そう言いながらガバッと背後から誰かが俺に抱き着いてくる。
なんとなく予想はつくけど…
雅「わっ!…なんだ、やっぱり祐哉か」
祐「なんだって酷くない?」
コイツは俺の小学校からの友達の篠柯 祐哉(ササエダ ユウヤ)
雅「…俺はいま、それ所じゃないの!」
苦笑いで少し拗ねている祐哉に俺も苦笑いで言う。
祐「それ所じゃないのは…キスしなきゃならないから?(笑)」
雅「そうそ…ってなんで祐哉が知ってんの!?」
祐「彰(アキラ)達から聞いたから?…またあんなバカなゲームしたんだって?バカだろ、お前。(笑)」
雅「お前だってしてただろ。…昨日はたまたまいなかっただけで…」
家の用事かなんかでいなかったんだよな…
祐「まぁね♪…で?キスする相手は決めたの?」
雅「決まるわけないだろっ!?」
決まるわけない…キスする相手なんて…
雅「しかも男子とかマジでありえないからなっ!?」
祐「だよな。お前、そっちの趣味ないもんな(笑)」
雅「当たり前だ!!!」
祐「ど?なんなら俺としない?」
………………は?
コイツいまなんて言った?
祐「意味わかんないって顔してんね。だからさ、俺としない?」
雅「…………なにを?」
祐「キス」
………ありえない
雅「祐哉って…ホモ?」
祐「随分とはっきり言うね。(汗)」
雅「否定しないってことは…そうなのっ!?」
祐「…………さぁね。(笑)」
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