*第1話*

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雅「…誰にすれってんだよ…」 学校の廊下を歩きながらはぁっと溜め息を吐き小さく呟く。 「なぁにがっ?」 そう言いながらガバッと背後から誰かが俺に抱き着いてくる。 なんとなく予想はつくけど… 雅「わっ!…なんだ、やっぱり祐哉か」 祐「なんだって酷くない?」 コイツは俺の小学校からの友達の篠柯 祐哉(ササエダ ユウヤ) 雅「…俺はいま、それ所じゃないの!」 苦笑いで少し拗ねている祐哉に俺も苦笑いで言う。 祐「それ所じゃないのは…キスしなきゃならないから?(笑)」 雅「そうそ…ってなんで祐哉が知ってんの!?」 祐「彰(アキラ)達から聞いたから?…またあんなバカなゲームしたんだって?バカだろ、お前。(笑)」 雅「お前だってしてただろ。…昨日はたまたまいなかっただけで…」 家の用事かなんかでいなかったんだよな… 祐「まぁね♪…で?キスする相手は決めたの?」 雅「決まるわけないだろっ!?」 決まるわけない…キスする相手なんて… 雅「しかも男子とかマジでありえないからなっ!?」 祐「だよな。お前、そっちの趣味ないもんな(笑)」 雅「当たり前だ!!!」 祐「ど?なんなら俺としない?」 ………………は? コイツいまなんて言った? 祐「意味わかんないって顔してんね。だからさ、俺としない?」 雅「…………なにを?」 祐「キス」 ………ありえない 雅「祐哉って…ホモ?」 祐「随分とはっきり言うね。(汗)」 雅「否定しないってことは…そうなのっ!?」 祐「…………さぁね。(笑)」
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