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雅「…………」
時「…ははっ、冗談だよ。(笑)」
祐「だよな。…雅が可愛いのはホントだけど(笑)」
雅「…いいよ」
時・祐「………え?」
さっきまで笑っていた時雨と祐哉が一瞬にして固まった。
雅「だからしてもいいよ。」
もう、いい。
知らない人とするよりは…そっちの方が断然いいに決まってる。
祐「雅っ!?具合でも悪いの?(汗)」
雅「そんなんじゃないよ」
祐「じゃあなに?」
そんなんじゃない…そんなんじゃ…唯、知らない人とやるよりはマシなだけ。
雅「いいから!やるんじゃないの?時雨?」
時「だっ、だから…あれは冗談で…」
時雨は両手を前に伸ばして首を左右に振る。
雅「へぇー、冗談なんだ」
俺は時々、俺が俺じゃなくなる。
…簡単に言えば性格が変わってしまう。
それは何故だか自分でもわからない。
雅「いいよ。じゃあ違う人とやるから」
怖い、とても。
…もう一人の俺が俺の中にいるみたいで…
いつか、完全に俺が俺ではなくなっちゃうみたいで…
そんな訳、あるはずないのに…
祐「雅っ!?」
怖いんだ。助けて…
誰か…
ドンッ…
「いっ…」
俺は誰かとぶつかった。
雅「Σハッ…ごめんねっ!大丈夫?」
ぶつかったお陰で俺は目が覚めた。…とでも言っとこうか。
まぁ、なんにせよ、元に戻った。
「大丈夫だと思う?」
雅「……思わない。」
その人は手にプリントを何枚も持っていたのだろう。
床に何枚ものプリントが散らばっていた。
俺は苦笑いで小さく「ごめん」ともう一度謝ってからその人の散らばったプリントを拾い相手に渡す。
「…あんた、可愛いな」
耳元で囁くようにそう言ってからニコッと笑い、俺の手からプリントを取る。
雅「えっ…?//」ドキッ…
なんだ今のドキッって…もしかして、俺、今男子にときめいた…?
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