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「あんた、名前は?」
雅「へっ!?」
やべっ…声、裏返った…(汗)
「…どうかした?」
雅「な、なんでもないっ!!」
変な事考えてたからだ(汗)
き、気のせいに決まってるよな…?ときめいたなんて…。
「そう」
「おーいっ!梓(アズサ)っ!」
「はい?」
誰っ!
てか今隣から返事が聴こえたような…
雅「……梓って名前なの?」
梓「そうだよ。…てかなんだよ、彰」
ん?彰?
俺は聞いた事のある名前に首を傾げながらも振り向いた。
雅「うっ、わぁぁあっ!彰っ!!」
彰「なんだよ、雅」
いきなり大声をあげた俺を彰は苦笑いで見る。
雅「なんでもない。…お前なんか嫌いだ。」
べーっと、舌を出しながら彰に言うと彰は少し困った顔をしていた。
元はと言えばコイツ(と何人か)が男子とキスをしろなんて言うから…
梓「あぁ、例の男子にキスしなきゃいけない子ってこの子だったんだ」
例の…?俺ってもしかしなくても…噂になってます?
もうはや?
この学校は男子校なのに何故だか噂がすごいある。
しかも何処から回ってくるのか知らないけど情報が早い。
全部が本当かは知らないけど…多分あることないことなんでも…。
…ひとこと言わせてもらうと…………女子か!!
彰「うん。…てか何?二人って知り合いだったの?」
梓「ううん。いまさっき知り合った。…名前は知らなかったけど“雅”って名前なんでしょ?」
きっと彰との会話で解ったんだろう。
雅「そうだよ。」
梓「改めまして、俺は塔谷 梓(トウヤ アズサ)よろしくな」
ニコッとまた微笑み、俺の前に手を差し出した。
これはきっと握手を求めてんな。
雅「お、俺は城島 雅。よろしくっ…///」ドキッ
なんでだろう。唯、手を握った(握手した)だけなのに…ドキドキする…。
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