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『あっ…!』
『ん…?』
突如慌てるかのように叫ぶその女性。
ん…この声はよく聞き覚えのある声だが?
守はじっくりとその女性の姿を確認してみる事にした。すると信じられない事に、何とその女性の姿は、自分の妻である里美の姿だったのだ。
『あっ!お前里美!?』
女性はくるりと反対側へ駆け出して行く。
『おい!里美!実家に帰ったんじゃなかったのかよ!正義はどうした!?てかこんなとこで何やってたんだ?』
その呼びかけに応じる事もなく、女性は裏路地へと逃げ込んで行く。当然のように、守はその後を追いかける。
ANNEX看板前では今出て来たばかりの男が一人残される。
『あの…俺はいったいどうすれば?』
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