ブレイクオンスルー・トゥ・ジ・アザーサイド

8/17
前へ
/2048ページ
次へ
『はぁっ…はぁっ…』 二本目のダッシュともなると、流石に体力の消耗は更に激しさを極める。 それに手伝ってこのまるで迷路のような裏路地。 守が女性を見失うのは、決して難しい事では無かった。 『里美の奴何で?見慣れないピンクのジャケットなんか着ていたが、あれは間違いなく里美だった。決してそっくりさんではない。そっくりさんだとしても…逃げたのが本人ですと言っているようなもんだ』 力を落としガックリとうなだれた守は、側に設置されるエアコン室外機に腰を下ろした。
/2048ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3070人が本棚に入れています
本棚に追加