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『はぁっ…はぁっ…』
二本目のダッシュともなると、流石に体力の消耗は更に激しさを極める。
それに手伝ってこのまるで迷路のような裏路地。
守が女性を見失うのは、決して難しい事では無かった。
『里美の奴何で?見慣れないピンクのジャケットなんか着ていたが、あれは間違いなく里美だった。決してそっくりさんではない。そっくりさんだとしても…逃げたのが本人ですと言っているようなもんだ』
力を落としガックリとうなだれた守は、側に設置されるエアコン室外機に腰を下ろした。
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