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『何故だ?確かに俺は新聞記者として、仕事が不規則で突発的な事もあって、寂しい思いをさせた事もあるかもしれない。
だがそれでも、自分の夢や理想は捨ててまでも、里美や正義の為に一生懸命に生きてきたつもりだ
それがささやかながらも、愛する者を守る事であり、2人にとってのヒーローだと思っていたのに、それが間違いだったとでも言うのか?』
喪失感にうなだれて見ると、足元のすぐ側には空き缶が転がっている。
八つ当たりするには、絶交のターゲットである。守は自然の流れに任せるように、その空き缶を蹴り上げた。
『ちきしょう!』
カツーン!!
当たり所がよかったのか、空き缶は見事な放物線を描きながら、高く宙を舞う。
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