ブレイクオンスルー・トゥ・ジ・アザーサイド

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三度のダッシュは何故か力の消耗は感じない。 先程の失望感もどこかに消え、まるでアドレナリンが分泌するランナーズハイのような感覚が守の身体を支配する。 『待てコラァ!!!』 チンピラ集団は守を追う! 『逃げ足のはえぇ奴だ!』 『おい、奴はまだその辺いるはずだ!探せ!!』 『ヘイ!!』 な…なんとか…隠れてごまかしたようだ… 裏路地のごみすて場のポリバケツの裏へ寝そべり身を隠す守であった。何とかやり過ごしたのはいいが、いつまでもこのままこうしている訳にもいかない。
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