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「時間稼ぎのかいがあったな。では、次はどうする?逃げるか?それとも…死ぬか?」
織田の若様が、元々鋭い目をさらに鋭くしながら佐助と夢夕に聞く。
「まさか。俺様達はまだ5才。」
「死ぬ、早い。世界、見てない。」
佐助と夢夕はクナイを前に構えると、とても5才児とは思えない程強烈な殺気を放つ。
「それに、織田の若様は時間稼ぎって言ったけど、俺様達はそんな事微塵も思ってませんよ。」
「そっち、二人。俺達、二人。一緒。」
佐助は軽く肩を上げ、戯けながら。夢夕はいつも通り無表情に言う。
しかし、様子は違えど…二人の目は真剣だ。
「クククッ…面白い。お前達、俺の影にならないか?」
「!?」
織田の若様が唐突に話しを切り出すと、何故か前田の犬千代が驚愕する。
「それはこの者達を召抱えると言う事ですか!?」
前田の犬千代の問いかけに織田の若様は迷いなく頷く。
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