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両想い。相思相愛。美しい事だ。別に近親相姦云々をしようというのではなく、そう、俺は兄心として妹の事が好きなのである。そこに邪な想いなんて有るわけが……。
「さっそく兄貴の変態度チェック。チラッ」
「うおォォおおあああああ!! クッ、お、惜しいッ! あともう少しで小学六年生のパンチラが見られたのにッ!!」
解曰く『兄貴の変態度が今現在どこまであるのかをチェックするのは妹の義務』とのことで、毎度恒例の俺がロリコンにどこまで近付けているのか図るテストだ。基準が何なのかも、当事者たる俺には知らされていないけれど。
「……兄貴、ドン引きしますよ?」
「何故ッ!? 妹のパンチラを見たいと思うことは、まさに生理現象だというのに!」
「うわっ、更にドン引き。全世界の兄と呼べる存在が、そんな存在に成り果てていたなら、今ごろ世界は近親相姦バンザーイ的な感じですね」
「最高の世界だな」
「最悪にも程があるってーの! この変態クソ兄貴、受精卵からやり直してきやがれです」
辛辣で悪辣。解は素直じゃない。言わばツンデレだ。幼子のツンデレ。……やっべ、萌える。
「それで、兄貴。この惨状は何ですか? ついに幼子に手を出して、そこに現れた正義のヒーローと一戦交えた挙げ句、あまつさえその正義のヒーローを殺したのだけど、その隙に幼子に逃げられた。そんな感じですか?」
「俺をどの程度の変態だと思ってるんだよ。解、暫く見ない間に耄碌になっちまったな」
「はっ、死ねば良いのに」
「心の底からごめんなさい!」
妹の冷たい視線と言葉に、一瞬も耐えきれず撃沈。俺、弱ッ。
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