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まぁ、解に甘いのだ。何と言っても血の繋がった兄妹だし。可愛いし愛しいし舐めたいし。ああ、ビバ妹。
「トリップしてますね。もしかして、シスコンの上に幼女好きの上にマゾだったんですか? それはちょっと、気持ち悪いです」
「マゾじゃない。これは本当だ」
「へぇ、まぁ別に兄貴の性癖なんてどうでも良いです。興味無いですし。腐れオタでも、うん、まぁ、流石のわたしでも無理ですけど」
「さりげなく否定すんなよ!」
本当に怖い妹だ。
「ところでお前、どうしてここにいるんだ? この時間帯って、屋敷にいないといけないだろ?」
世道解は、俺の代わりになった少女だ。勘当された世道紡の後を担うもう一人の男子が居なくなってしまった時の事を考えて、妹も未だに世道家の屋敷(俺の実家)で暮らしている。
確か、正午間近は修練の時間だったような(世道家の人間は、週一で学校に行くだけで良いのである。世道式御が下上と画策してそんな超待遇を仕立て上げた)……。
「父君がいなかったので、丁度良いと思い、兄貴の家に向かったのです。どうせ掃除もしていないだろうなと思った末の優しい気遣い。感謝しなさい」
「あ、ありがとうございます…………――?」
何だろう、嫌な予感しかしない。この流れ、明らかにマズイ。解はブルブルと怒りに震えて、今にも火山が爆発しそうなぐらい顔を真っ赤にしている。
逃げても良いかな?
「優しい優しい妹であるわたしは、兄貴の家に行きました。玄関を開けて、リビングに行くと、そこには何と、全裸の女がベッドでぐーすかと寝ていました!」
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