1人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちゃうでマスター、こいつはあたしと今旅してるやつや、それにメイド服着たドジっ娘属性付加の可愛い彼女がおるし」
数人の男をのしたクリスが二人に割ってはいる。
「なるほど、メイドがお好きなのですか、燃えますよね、自分色に染め放題って」
「なんかドンドンこの人の評価下がっていくんですけど!?」
「おもろいやろ」
クリスはそれきりまた喧嘩に混ざる。
マスターはその鋭い目つきで斜め上を見ている。
「(あれだ、ハードボイルド。僕より年下だけど)」
「どうして、絶対領域ってああもそそるんですかね」
「あなたは可及的速やかにその口を閉じてください!」
「それで、何か飲むものは?」
「あ、では酔う訳にはいかないのでジンジャーエールお願いします」
ナユタはカウンターからクリスの様子を見た。
「おらー、あたしの魔法くらい!」
下級魔法をかなり手加減して撃ってる。
それでも周りの男達は吹き飛ばされる。
「喧嘩に魔法は無しだろ!」
「しらんな! あたしに近接戦やらしたら化学薬品なげるけどええの!?」
ナユタはまたため息をつく。
「まあ楽しそうだからいいか」
「…雷蜥蜴、あんがいたいしたことなかったな」
「所詮中級魔族だしな」
「それより、あの酒場、少し騒がしすぎません? あまり入りたくないんですけど…」
「でもじょーほーを集めないと」
「そういうことだ、入るぞ」
最初のコメントを投稿しよう!