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「マスター、すいません」
振り下ろされた剣を受け止めて男の腕をつかみ、思い切り投げ飛ばす。
バーの壁は簡単に吹き飛んだ。
「さすがにこの中やられるよりかはと思いまして…ジンジャーエール代と壁の弁償、多分足りると思います」
ナユタはテーブルに多額の金貨を置いて投げ飛ばした所から出て行く。
「ソウマ!」
ハカマが最初に、続いて少女達が男の元へ。
「…いつからバレてました?」
「最初からだ」
青の男が立ち上がった。
「気配を消しすぎなんだよ、普通じゃない」
「なるほど、次からは気をつけます」
刀を消し、別の普通の刀を出す。
「次はない」
ハカマとソウマと呼ばれた男が剣を抜く。
「…てめえはここで死ぬ」
ハカマがまず突っ込んでくる。
「(力も弱いけど、スピードないな)」
適当に受け続ける。
次にソウマも介入する。
ハカマを吹き飛ばして1対1へ。
「(うわ手首柔らかいなぁ)」
攻撃の途中で手首を曲げたりして衝突のタイミングを変えて押し切ろうとする。
「(細かいけどやりづらい、そしてこいつにはアレがある)」
ソウマは肘に剣を軽く当てて、肘を思い切り伸ばす。
「それが蒼刀・二水てすか」
肘から透明でゆらゆら揺れる何かが生えていた。
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