sideクリス encount

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「お前は魔族なんだろ? それもかなり強い」 「強さはともかく、魔族というのは否定しません」 ナユタはソウマの質問に答える。 「魔族は人間の敵だ、俺は魔族が人を殺すのを聞き、見てきた」 白の少女が俯く。 「だから、誰かがやられる前にやる、そう決めた。極端だと言われてもそれが一番だと信じている」 「では、僕が無害な事をどうにか証明できれば、見逃してくれると?」 「無理だな」 ソウマはすぐに切り捨てる。 「そんなの証明なんてできっこない、だからここでお前を殺す」 ナユタはソウマをしっかり見つめ、またもやため息をつく。 「と、話をしても今生殺与奪の権利は完全にこちらにありますので、普通に逃げさせてもらいます」 ナユタは四十本の刀を浮かせたままバーに戻っていく。 「お~い、ナユタ!」 バーの入り口で倒れた男を椅子代わりにしたクリスが黒の少女を差す。 「魔女っ娘、まだやる気やで」 「はあ…でも伝説魔法を出して後何が出来ると?」 ナユタはめんどくさそうに振り向き、絶句した。 「『rank:ultimate』」 少女の周りの三つの強化陣が赤く輝く。 「『version:fire』」 「こりゃ、ちょっと洒落にならんな」
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