sideライガ overwhelm

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「…あっ。しまった」 倒れた二人を見る。 「情報聞こうと思ってたのに、割と強くやったから起きそうにないし」 とりあえず武闘場から出て、歩き出す。 「次からは気をつけよ。 傭兵残ってないかな?」 また城の中の探索を再開した。 「…温い」 山のように積み重なる兵士の横にマキアは立っていた。 関節は人間のようなものに戻っていて、爪も引っ込んでいる。 「征服派の幹部の一人が仕切っていると聞いてしてきた覚悟は、全て無駄だったようだ」 ブレスレットを兵士から全て奪い取り、一つを残して破壊する。 そして、液晶を出して『522』と入力する。 「ライガ様」 『ん? マキアかい?』 「はい、こちら城門前、全て片付きました」 『さっすが~』 「これから合流したいのですが…今はどこに?」 『んとね』 しばらく間が空く。 『三階ってことしかわかんねぇや』 「では私も向かいますので、三階から移動しないでください」 『わかった、じゃな』 通信を切ってマキアは再びチョーカーに触れる。 狼の姿勢となったマキアは門の中の申し訳程度にしかならない塀を使って飛び上がる。 そしてマキアは音も無く三階に着地した。
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