sideライガ overwhelm

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「糞、何がどうなっている」 メイリンガ砦を守る征服派幹部のガラシド・クォーツは苛立っていた。 「城門前のも、城内の兵士も通信がない」 玉座に座る。 「(まあこの部屋の前には千人の兵士を待機させている、突破は不可のー--)」 いきなり扉が吹き飛んできた。 「いた、ガラシド・クォーツ」 そこにいたのは、槍の傷以外は服が汚れてすらいないライガだった。 「貴様、千人の兵士たちはどうした!」 「気絶させた、ついでにこの中の兵士も研究者も倒した、いまこの城で意識があるのは俺達だけだ」 ゆっくりと玉座に近づく。 「く、来るな!」 ガラシドは銃を撃つ。 それをライガは掴み取り、投げる。 「ぐわっ!」 それはガラシドの右手に命中し、風穴をあける。 「だ、誰か、誰かいないのか!?」 「言ったろ、ここで意識があるのは俺達だけだって」 ライガはガラシドの元にたどり着き胸ぐらを掴みあげた。 「どうして半魔族を作っている?」 「…そうか、見たか、素晴らしいだろう」 ガラシドは足が宙に浮いたまま話す。 「やつらの姿形こそおぞましいが、力は本物だ、魔族相手に十分相手どれる」 ライガはガラシドをはなし、後ろに押して倒した。 「…ふざけんな!」
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