1人が本棚に入れています
本棚に追加
「糞、何がどうなっている」
メイリンガ砦を守る征服派幹部のガラシド・クォーツは苛立っていた。
「城門前のも、城内の兵士も通信がない」
玉座に座る。
「(まあこの部屋の前には千人の兵士を待機させている、突破は不可のー--)」
いきなり扉が吹き飛んできた。
「いた、ガラシド・クォーツ」
そこにいたのは、槍の傷以外は服が汚れてすらいないライガだった。
「貴様、千人の兵士たちはどうした!」
「気絶させた、ついでにこの中の兵士も研究者も倒した、いまこの城で意識があるのは俺達だけだ」
ゆっくりと玉座に近づく。
「く、来るな!」
ガラシドは銃を撃つ。
それをライガは掴み取り、投げる。
「ぐわっ!」
それはガラシドの右手に命中し、風穴をあける。
「だ、誰か、誰かいないのか!?」
「言ったろ、ここで意識があるのは俺達だけだって」
ライガはガラシドの元にたどり着き胸ぐらを掴みあげた。
「どうして半魔族を作っている?」
「…そうか、見たか、素晴らしいだろう」
ガラシドは足が宙に浮いたまま話す。
「やつらの姿形こそおぞましいが、力は本物だ、魔族相手に十分相手どれる」
ライガはガラシドをはなし、後ろに押して倒した。
「…ふざけんな!」
最初のコメントを投稿しよう!