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ソウマ達四人がライウィンドのバーのマスターに連れられたのは、ライウィンドの外の森の奥の民間。
「もう少しやで」
マスターはこちらを見ずに歩く。
「…ここって」
「どうした、ケンシン?」
辺りを見渡すハカマの男、ケンシンにソウマは尋ねる。
「ライウィンドの近くに、伝説の剣士がいるって聞いたことがある」
「伝説というと…」
マスターが振り向く。
「そう、ユキムラさんや」
ユキムラ。ソウマの一つ前の勇者のアオイに剣士として同行、アオイの魔王討伐に大きく貢献した男、剣士の憧れの一人。
「ここや」
マスターの指差す先には公家の屋敷のような家。
マスターは手を振って帰って行った。
「…誰だ?」
ドアを叩くと長い白髪を一つに結った男性が出ていた。
「…旅の途中か? 出せる食い物はあまり良いものではないがゆっくり休んでいきなさい」
男性はドアを開ける。
男性の体は年齢を感じさせない引き締まったものだった。
「あなたは、ユキムラさんですか?」
ケンシンが聞くと男性は四人を怪しがる。
「そうだが…君らは?」
ケンシンの代わりにソウマが答える。
「俺はあなたと旅をしていたアオイの息子で現在勇者を襲名しているソウマです」
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