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入り口のこれまた巨大な門でメイドは立ち止まる。
メイドは右手人差し指を門を指差した。
その後、左手も人差し指を差して並べる。
次に両手を離していく。それで門は開いた。
「やっぱり蒼騎士さんでしたか」
メイドは丁寧にお辞儀をした。
「…………」
その相手は体全てを青い甲冑で覆った相手、メイドは竜に乗っていった女性が城の主になったころから働いているが、それより以前からいて、メイドは素顔をみたことがない。
「…………」
その甲冑、蒼騎士がメイドに長方形の箱を渡した。
「…『たこ焼き』ですか、クリス様喜びますよ~」
箱を受け取る。
「後ろに誰かいるんですか?」
蒼騎士の後ろに人影が見える。
蒼騎士がどき、影の正体が露わになる。
「…クリス様と少しお話をしたいのですが…」
「あ、えっと、ですね~」
メイドは目を動かしまくり、相手に合わせなかった。
「リリス?」
「ひっ」
相手の女性の声に怯んでしまうメイド、リリス。
相手はリリスの反応を見て、ため息をついた。
「…クリス様はどこへ?」
「ライウィンドに…」
「まったく、魔王ともあろうお方がなにをしているのでしょうか」
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