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ケンシンは鎖を巻いた拳で裏拳を放つ。
それも受け止めるユキムラ。
「…ぬ!?」
ケンシンを軸にして刀が遅れてまわってきた。
「鎖はその為か」
ユキムラは刀の柄を掴み思い切り引き寄せた。
ケンシンはそれでバランスを崩し倒れ込む。
「これでよい。次、かかってきなさい」
「私が行ってきます」
リーリアが立ち上がる。
「回復術師かな?」
服装からユキムラはリーリアのスタイルを見抜く。
「それだけじゃありません」
魔力を手袋に纏わせると、それは金色に色を変えた。
その魔力を両手両足につける。
爪先をトントンと床につく。
「行きます!」
リーリアは女性とは考えられないほどの俊敏な動きで近づく。
ユキムラは剣を置いて応戦する。
ユキムラの足払いをジャンプし、水平にチョップをする。
それを受け止め投げ飛ばす。
壁に着地し、蹴って再び距離を詰める。
「リーリアって、接近戦も出来るんだね」
黒い服の少女がソウマに話しかける。
「だな。リーリア含めた接近時の連携も考えるか」
ユキムラはアクロバティックに動くリーリアをうまくいなしている。
「強化魔法、回復と同時に習得するのは骨が折れただろうに」
「私、会いたい人がいて、その人はなんでもできて。その人みたいになりたいんです!」
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