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「それで、どうしてライウィンドへ行くんですか? たしかにあなたの大好きなバーありますけど」
どこからか刀を取り出し磨くナユタ。
「マスターやみんなに会いたいってのもやけど、違う」
クリスは髪の毛や服装を整える。
「クルトクスからあいつらが出発したらしくてな、旅立ってからひと月たつんやしそろそろ会いたいやん」
「ひと月ですか、それでクルトクスやライウィンド…早いですね」
「せやな、優秀なのはええことや、やろ、ナユタ?」
「ですからって、どこぞの魔族を介して見ればそれでよくないですか?」
「あたしはあいつらの今の実力とか、そういうのを実際この身でしっかり感じたいんや、見るのと感じるのはちゃうやろ?」
竜は深い森を越えて、見晴らしの良い草原に出た。
「さすがアカ公、速いな~」
「子供とはいえ竜ですね、もう城が見えません」
「これなら、一時間くらいでつくんちゃう?」
ナユタは周りを見る。
「ライウィンドの次に行くだろうストロンダスティとクレマイト、それにフリストン。フリストン以外は征服派か。」
「フリストンいうと、保守派の土蜘蛛のおっさんが近くの洞窟にいたな」
「土蜘蛛くらいなら今の彼らなら問題にならないでしょう、倒さなければいけないのをたおしてくれる分好都合です」
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