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「とりあえず今まで通りに! わかりましたね?」
ライウィンドの門手前でナユタは念を押した。
「わかってるよナユタ!」
そう叫んでライウィンドに向かって走り出した。
「あっ、クリスちゃん!」
ライウィンドの村で最初に出迎えたのは小さな子供だった。
「カント、シュウ、元気やったか?」
その目線に合わせるためにしゃがみこんで話す。
「うん、元気だった!」
「そっか~、お前ら顔見てあたしも元気出たわ~!」
二人はクリスに頭をなでられ、照れていた。
「ルルフィンはどうしてる?」
「ルルのお兄ちゃんはきょーぼーな魔族から村を守ってくれる!」
「それにあの変身見せてくれる!」
ようやくナユタが追いついてきた。
「こんな所にいたんですね」
「ごめんな、ナユタ。やっぱここ大好きやし」
「クリスちゃん、このお兄ちゃん誰?」
シュウがクリスのドレスの裾をつかんで聞いてくる。
「この兄ちゃんはナユタ。
今一緒に旅してる仲間や、こいつは強いで~」
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